本と酒があれば、人生何とかやっていける

読んだ本の感想や気付きを中心に、雑感をつらつらと綴っていきます

見方が変わった

【食わず嫌いを反省】

一石を投じてくれた

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)というメルマガを購読している。その中で、元大阪府知事大阪市長である橋下徹の有料メルマガの一部を紹介しているものがある。これのとある記事を見て、橋下徹に対する見方が変わったので紹介したい。

 

受動的に得る情報では(特にテレビ)、その人物や時事に関する本質が見えてこないことがある(見えてこないことの方が多いかもしれない)。何かしらのフィルターやバイアスが掛かり、一次情報が捻じ曲げられている可能性があるからだ。

 

わかりやすいのが、アメリカのトランプ大統領に関するものだ。多くの人が抱いているであろうトランプ大統領に対するステレオタイプな見方に一石を投じてくれたのが、こちらのメルマガだった。

 

 

ビジネスの世界では交渉人としてピカイチ。それも超Aクラスだと思う。まぁ、そんなことを僕が言わなくても、普通のビジネスマンなら、誰でもそう感じるだろうけどね。反対に、観念の世界で生きる学者たちには、トランプの能力のすごさはまったくわからないだろう。

 

彼の手法が神業的なのは、激しく喧嘩をした相手にも、コロッと態度を変えて、喧嘩の激しさに比例して丁寧に敬意を表するところだ。もちろん、本心はどうかわからないけど、表面的にはそのような態度振る舞いを徹底的に行っている。

 

受け入れやすい

トランプ大統領を批判する記事ばかりが目に付くことが多いので、新鮮だった。加えるならば、ビジネスマンなのにそう感じなかった... と反省させられることにもなった。

 

この記事は橋下徹の『トランプに学ぶ現状打破の鉄則』という本の宣伝でもあるのだが(PRESIDENT Onlineのおそらく半数くらいは本の宣伝)、おかげでこちらの本に辿り着くことかできた。

 

橋下徹の問題解決の授業―大炎上知事編

橋下徹の問題解決の授業―大炎上知事編

 

 

この本は、まさに橋下徹の有料メルマガが元になっている。メルマガをテーマ毎に整理して加筆修正したものだ。橋下徹は「自称インテリ」を徹底的に批判している。それが嫌みでなく小気味好いのだ(少なくとも私はそう感じた)。理路整然としており、まさにその通りと思うので腹に落ちてくる。

 

単なるインテリたちの抽象論や知識・情報をかき集めても無意味だ。インテリたちは抽象論でもって「非現実的な」ベストな解決法を提示し、「現実的な」ベターな解決方法の問題点をあげつらって非難する。そして結局、現実的な解決方法を提示しないんだ。

 

また、橋下徹の偉いところは批判するべきところは批判する一方、評価すべき点はしっかりと評価していること。批判はその人に対するものではなくその事象への対応そのものに関してなので、読んでいるこちらも「なるほど」と受け入れやすい。

 

今回の雑感

橋下徹、何となく食わず嫌いでいたのだが、すっかりファンになってしまった。自分の単純さ加減に半分呆れながらも、表面的な目立つ事柄だけで人を判断してはいけないという反省と、そのように持っていこうとする輩にやられてしまわないように気を付けなければと思った。

 

PRESIDENT Onlineは毎日配信されている。毎朝目を通す、私の大切な情報源の一つだ。橋下徹の記事のように、関連する本が紹介されている場合もあるので、もう一歩踏み込んで知りたいことはその本に当たるようにしている。

 

プレジデント社の回し者ではないので誤解なきように(笑)ただ、様々な寄稿者の幅広い意見に目を通すことができるので、お勧めしたいメルマガの一つだ。