本と酒があれば、人生何とかやっていける

読んだ本の感想や気付きを中心に、雑感をつらつらと綴っていきます

このブログの看板

【今の"読みたい"という気持ちを逃すな】

看板の由来

人間にしても本にしてもブログにしても、大切なのは中身であることに変わりはない。が、興味を持ってもらわなければ中身を見てもらうことすらできない。このブログの看板「本と酒があれば、人生何とかやっていける。」は、そんなことを考えながらこちらの本から拝借したものだ。

 

酒と本があれば、人生何とかやっていける (本に遇う)

酒と本があれば、人生何とかやっていける (本に遇う)

 

 

びんびんに萌えた

『選択』という雑誌がある(読んだことはない)。政治・経済などに関する会員制月刊誌らしい。本書はこの雑誌に連載された「本に遇う」という本にまつわるをまとめたものだ。二冊に渡っており、もう一冊には『夜ごと、言葉に灯がともる』と名が与えられている。はっきり言って、萌えない。ゆえに持っていない。逆に『酒と本があれば、人生何とかやっていける』にはびんびんに萌えた。そう、ジャケ買いしてしまったのだ。

 

本棚の「顔」にするべく買ったような一冊だが、本にまつわるエッセイを集めたものだけに、萌えたのはタイトルだけではなかった。中身もいい。ブログを始めるにあたり、看板をどうしようかと思案しながら本棚と向き合った時に、こいつが光り輝いて見えた。そうか、そうだなと頷き、酒と本とをひっくり返してブログの看板を「本と酒があれば、人生何とかやっていける」としたのだ。

 

興味の範疇が異なる

看板の名前を拝借しただけでは申し訳ないので、じっくりと再読した。面白かったことがある。ごく一部を除いて線を引く箇所がほとんど重ならなかったことだ(以前は本に線を引いていたが、今は付箋を貼っている)。おそらく5〜6年振りの再読になると思う。

 

なぜここに線を引かない!と苛立ちながら、時にはここに惹かれたかとほくそ笑みながら読み進めることになった。読みたい本も出てくるが、当然それも異なる。前回は興味の範疇が広かった様子が見て取れる。今回は一言で言えば、生と死に関わる本への関心が強かった。

 

読みたい本はその時に読め

残念だったことがある。読みたい本としてマークしている本をほとんど読んでいないことだ。ほぼ、手元に置いてすらいない。本との出逢いは一期一会。もちろん、本書を再読したことで「5〜6年前はこういった本に興味があったのか」と再会することはできる。しかしながら、"読みたい"という強い気持ちはもう手元にはない。とても残念だ。

 

そう考えると、今回読みたいと思った本をスルーしてしまうわけにはいかない。少なくとも、興味を持った本のうち何冊かは手元に置いておかなければならない。再読もしたい。整理整頓したものの未読の積ん読本も相当ある。次から次へと読みたい新刊も出てくる。うれしい悲鳴とはこういうことを言うのだろう。しかしながら時間には限りがある。読むスピードも落とした。誠にもって悩ましい。が、読みたいという気持ちを大切にしたい。読みたい本はその時に読め!なのだ。

 

うれしい悲鳴は、一歩間違えれば妙な精神的圧力になる。まずは今回マークした本の中で、これはと思う三冊を選んで読むべき本として手元に置いておこう。しかしながら、置いておくのは読む本優先順位の一番手前で(未読の本はその優先順位で置き場所を変えている)。

 

今回の雑感

自分の中では大変な病になり、未だにその治療で通院している。それで、今回は生と死に関わる本に惹かれることになったのだろう。この一期一会を逃さないよう、押さえておこうと思った三冊は、今、この今にこそ読んでおこう。そう心に誓った。積ん読は悪くない。が、ある意味、積ん読された本たちは、過去の"読みたい"という強い思いの残骸とも言える。もったいない。かわいそうでもある。

 

この『酒と本があれば、人生何とかやっていける。』を再読して、再読の面白さ、再読の効用、再読する意味などを感じた。再読、いいじゃないか。今回は特に一期一会の大切さを痛感させられた。今の"読みたい"という気持ちを逃さず、その気持ちを持って、読みたいと強く思う本を読んでいこう。