本と酒があれば、人生何とかやっていける

読んだ本の感想や気付きを中心に、雑感をつらつらと綴っていきます

〈本〉『医者も驚いた! ざんねんな人体のしくみ』

【「へーっ」を繰り返させられた。】

懐が深い

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)というメルマガで本を拾っていることは以前に紹介したが、こちらの本もその一つ。出版社に関係なく(プレジデント社に限らず)紹介している。懐が深い。

 

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我慢したおならは口から出る!?

さらっと読める一冊だった。トホホな気分になったり、へーっ!と思わせる人体の仕組みを数多く教えてくれる。

 

初っ端からぶっ飛ばしてくれる。我慢したおならは口からで出る、だって!?おいおい、本当か!?と思ったらこうきた。

 

でも、安心してください。通常、私たちの呼気からはおならのニオイはしません。

 

こんなお笑い芸人がいたなと思いながら一安心。が、何だかアヤシイ雲行きだ。"通常"って何だよ、おい!?

 

しかし、おならを我慢し続けると、そうはいきません。

 

何と、おならを我慢し続けると、血液に乗って肝臓に届けられるガスの量がどんどん増えていき、肝臓で処理しきれなくなった結果、呼気にもニオイが出る、つまり口臭が強くなってしまうのだそうだ... これは良いことを知った。尻から出すことを心掛けよう。

 

他人のうんこで病気が治る!?

その昔、学生時代に某自動車メーカーでアルバイトをしていた頃、やたらと「尿療法」を勧めてくるおぢさんがいた。これは自分の尿を飲むというものだったが、何と他人のうんこで病気を治す手法がある!?

 

実は、他人のうんこを肛門から大腸に注入してさまざまな病気を改善するびっくりするような治療法、その名も「糞便微生物移植」が、すでに動き出しています。

 

良かった、経口摂取じゃないんだ、と若干ピントが外れた反応をしてしまった。要は他人の善玉腸内細菌を頂いてしまおうというもので、一般的には糞便を生理食塩水に溶かして濾過した菌液を、内視鏡で大腸に注入するというもの。しつこいようだが、経口摂取でないことに心から安心した(笑)

 

本書の雑感

上に挙げた他にも、足が臭くなるメカニズムやなぜ酩酊していても家に帰ることができるのか、方向音痴の人が空間を把握する傾向、なぜあくびをすると涙が出るかなど、身近で感じる人体のなぜを色々と教えてくれる一冊だった。

 

数字を上げられて驚いたのが、大人の骨と子供の骨の数の違い。一般的に赤ちゃんの頃は350個の骨があるのに、大人になると206個まで減り、何と六割弱になってしまう。なぜこうなるのか、だからこうなのかということが分かり、とにかく「へーっ」を繰り返させられた。

 

一昔前に分かっていなかったことが現在では判明していたり、新たな医療や治療方法が生まれている。この手の本はたまに手にすると面白いと思った。